踊りで駒ケ根市の玄関口に活気を―。JR東海が4月に無人化した飯田線駒ケ根駅前の中心市街地で、よさこいソーランなど県内外の踊りの団体が集う「信州駒ケ根おいでなんしょ祭り」が9月に初めて開かれる。まちづくりや踊りに関わる市民有志ら約40人が実行委員会を結成。各地の踊りの団体に呼び掛け、ことしは約40チーム、1500人ほどの出演を目指す。毎年開き、市の新たな名物に育てたい考えだ。 実行委に加わる白鳥喜晴さん(74)は、同市のよさこいソーラン団体「信州駒ケ根縁舞蓮(えんぶれん)」の代表。夏祭りなど県内外の催しで踊りを披露している。昨年11月には、地名の「赤穂」つながりで交流のある兵庫県赤穂(あこう)市の催しにも参加した。「踊りには見る人を元気にさせ、人と人とをつなぐ力がある」と話す。 祭りは9月7日。同駅前の商店街が主会場だ。この日は、駒ケ根高原で約2万人の来場を見込む工芸市もあり、同高原でも踊りを披露して市街地への誘客を図る考えだ。 祭り名の「おいでなんしょ」は地元の言葉で「いらっしゃい」の意味。出演者や来場者をおもてなしの心で迎え、地域の枠を超えた交流を図りたい―との願いを込めた。市内の県看護大の学生らボランティア150人ほどで運営。将来は規模を拡大し、コンテストなども開く計画だ。 よさこいソーランに限らず、さまざまなジャンルで地域に根差して活動するチームを募る。初回のことしは出演料無料。問い合わせは実行委事務局(電話090・1829・1203)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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