北佐久郡立科町の蓼科高校、立科中学校、立科小学校の児童生徒計約230人が13日、同町芦田(あしだ)の旧中山道にある県天然記念物「笠取峠のマツ並木」一帯で草むしりをした。3校は2002年からほぼ毎年、合同で町内の清掃をしてきたが、昨年3月に同町教育委員会が松並木の保存管理計画を作ったのに合わせ、初めて草むしりをした。 蓼科高校の田村啓一教頭(56)によると、松並木のために地元の学校としてできることがあるのではないかと、ことしの合同清掃の当番校だった同校から整備活動を提案。小学校、中学校とも賛同した。 高校、中学の各3年生、小学校6年生が、26班に分かれて作業した。普段あまり接点がない子どもたちは、互いの学校生活について話しながら草むしりをした。立科小6年の佐藤太一君(11)=立科町芦田八ケ野(はっかの)=は「お兄さん、お姉さんと会うことはあまりないから、会えて楽しかった。草むしりは大変だったけれどきれいになって良かった」と話した。 同町教育委員会によると、県天然記念物に指定された並木の範囲内にあるアカマツは約200本。うち江戸時代に植えられたとみられる木が約60本ある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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