信州大付属松本中学校(松本市)の全校生徒約480人と教職員らが13日、同校敷地内にある梅園で梅の実を収穫した。教育実習生用の宿舎跡地にPTAが植樹したのが梅園の始まりで、約30年続く伝統行事。梅は14日午前7時半から、一般向けに同校で販売する。 約40本の木には、大小2種類の実がなっている。同校事務職員が剪定(せんてい)などをして管理してきた。生徒たちは実を一つ一つ丁寧に収穫。高い枝にある実は、肩車をしたり、木に登ったりして取った。3年の向井友里さん(14)は、収穫した梅を毎年購入している。「母が梅ジュースにしており、飲むと夏が来たと感じる。ことしも楽しみ」と話していた。 ことしは昨年並みの約850キロを収穫。梅は1袋(1キロ)500円で販売する。生徒会長の米倉敬宏君(14)は「全校生徒らが一緒に作業することでつながりを感じられる行事。みんなで楽しんで収穫できて良かった」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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