北アルプス杓子(しゃくし)岳(2812メートル)の山頂付近にアゲハチョウの雪形が浮かび上がり、麓の北安曇郡白馬村で話題になっている。よく晴れた17日も村中心部から、雪が解けてあらわになった岩肌が、大きな前羽と長い後ろ羽を広げたようにくっきり見えた。 あまり知られていない雪形で、10年ほど前に気付いたという北安曇郡白馬村の会社員太田源さん(73)は「長い後ろ羽の特徴が、地元にもいるカラスアゲハに似ている」。見方によっては怪鳥のようでもあり、大町市の「北アルプス雪形まつり」でツアー案内人を務める渡辺逸雄さん(79)は「誰もが自由な発想で楽しめるのが雪形の魅力」と話す。 雪形は今月いっぱいは見られそう。太田さんは「このアゲハチョウの雪形も北アの名物になったらうれしいね」と期待していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧