木曽町で「みこしまくり」　ドカッと豪快

　重さ約４００キロの木製みこしを、縦に横にと豪快に転がす「みこしまくり」が２３日夜、木曽郡木曽町福島の旧中山道沿いなどであった。同地区で２２日に始まった水無（すいむ）神社例大祭の最大の見せ場。みこしが地面にたたきつけられると大きな地響きが起き、一帯に見物客の歓声が響いた。 　兄弟がみこしを運んだという故事にちなみ、担ぎ手たちは「宗助（そうすけ）、幸助（こうすけ）」と威勢のいい掛け声を上げてみこしを何度も転がした。特に、縦方向に転がす「縦まくり」の時は、ドカッとひときわ大きな音が響いた。見物客からは「おーっ」と歓声が上がった。 　この日は日中、運営の人手が足りず途絶えていた子どもみこしも５年ぶりに行われた。同町などの小学校４年生までの６５人が３種類の小型のみこしをかつぎ、縦や横に転がす体験もした。同町の小野空斗（くうと）君（５）は「自分も大きくなったら、大人がやるみこしまくりをやってみたい」と楽しそうだった。（長野県、信濃毎日新聞社）