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ライチョウ亜種のひな誕生 長野市茶臼山動物園

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 長野市篠ノ井有旅(うたび)の市茶臼山動物園で23日までに、国特別天然記念物ニホンライチョウの近縁亜種スバールバルライチョウのひな4羽が自然繁殖でふ化した。ふ卵器などを使わない自然繁殖によるふ化は同園初で、国内では3施設目。同園は将来、絶滅の危機にあるニホンライチョウを飼育する場合に備え、今回ふ化したひなで飼育方法などを研究する。  同園は「飼育員がなるべく近づかないなど、雌が落ち着ける環境にしたので抱卵を続け、ふ化したのではないか」と話している。  22日午後に親鳥が抱卵していた飼育室内でひな1羽を確認。23日には計4羽になり、歩いたり、親鳥の背中で周囲を見回したりする様子が見られた。飼育員の野口敦子さん(23)は「ふ化を心待ちにしていた。ひなを見た瞬間はとてもうれしかった」と喜んでいた。  茶臼山動物園は昨年自然繁殖を始めたが、親鳥が途中で抱卵をやめたため、ふ卵器による人工ふ化に切り替えた。3羽がふ化したが、いずれも死んだ。ことしは昨年と同じ4歳の雄と2歳の雌を2月から同居させ、6月に14個の産卵を確認。13個を親鳥が抱卵していた。現在、人工繁殖させた別のペアの卵6個もふ卵器で温めている。  スバールバルライチョウは北極圏が原産地。国内では茶臼山動物園を含む6施設が飼育している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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