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鷲沢・長野市長「見識ある人に一任」 表明先送り

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 参院選が終わり、県内政治の関心が10月20日告示、27日投開票の長野市長選に向かい始めた。「参院選後に進退の結論を出す」としていた3期目の現職鷲沢正一氏(72)は23日の定例記者会見で、「見識のある人」に進退の判断を一任していると説明。「首長は3期が限度」としており、引退するとの見方もある。進退判断の一任には「後継者探し」も含まれているとみられ、周辺では企業経営者や行政関係者らの名前も取りざたされている。  「表明時期については、もう少しかかる」。鷲沢氏はこの日の記者会見でこう述べ、「やらなければならないことが増えてきた」と理由を説明した。入札が不調だった新長野市民会館の建設工事と、長野運動公園総合市民プール(アクアウイング)の大型映像装置の改修工事の再入札が26日に行われる予定で、落札された場合は8月6日に招集予定の臨時市議会に関連議案を提出する方針。鷲沢氏が去就に関して動くのは臨時市会後とみられる。  「立候補がうわさされている人の中には私の仲間みたいな人もいる。選挙はけんかになる。そういう人たちとけんかをするのは嫌だ」。23日の記者会見で、自身はなるべく選挙戦に関わりたくないとの意向を示した鷲沢氏。仲間とは企業経営者らを指しているとみられる。  鷲沢氏は「見識のある人」が誰なのかは明言しなかった。進退を一任したのは今年の1月ごろとしたが、結論はまだ出ていないという。  同市長選に現時点で出馬表明しているのは、元県林務部参事の河合博氏(64)のみ。ほかには、元県議の高島陽子氏(45)が立候補に前向きな姿勢を示している。市民有志でつくる政策研究グループ「Nagano未来工房」も候補擁立を検討している。  一方、県内政党も参院選を終え、県都決戦となる長野市長選への関わりを強めていくとみられる。  前回選で所属県議らが鷲沢氏を個々に支援した自民党。石田治一郎県連幹事長は「どんな市をつくるのか、しっかりとしたビジョンを語ることができる候補が求められる」とする。前回選で市議団が鷲沢氏を推薦した公明党の太田昌孝県本部代表も「現市長を生み出した枠組みを大切にしながら、具体的な名前が挙がった段階で対応を検討したい」とする。  前回選で鷲沢氏の対立候補を立てた民主党県連は、現職以外の候補者擁立に関与する立場を明確にしているが、具体化はしていない。倉田竜彦幹事長は「急ピッチで人選を進めたい」とし、他党との協力も排除しないとする。  過去3回の市長選で、鷲沢市長への対立候補擁立に関わってきた共産党県委員会の石坂千穂・副委員長らは、前回選で鷲沢氏に敗れた高野登氏を推した関係者などと、候補の擁立を模索している。  前回選は自主投票だった社民党長野総支部の池田清幹事長は「8月中にはある程度の方向性を出したい」とする。  第三極のうち、日本維新の会県総支部の宮沢隆仁代表(衆院比例北陸信越)は「協議した上で関与したいと考えている」と意欲を見せる。みんなの党の県第3区支部長井出庸生氏(同)は「推移を見守り、関わる大義があれば関わる」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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