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生坂村「副学籍」導入へ 全盲の小1、地元小に名簿と席

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 東筑摩郡生坂村教育委員会は、特別支援学校(盲、ろう、養護学校)に通う村内の児童生徒が村内の小中学校にも籍を置くことができる「副学籍」の制度を導入する。2学期から、盲学校に通学する男児が村生坂小学校に副学籍を置き、週1回程度、同小に通う予定だ。特別支援学校と地元の学校が連携し、障害児と地域のつながりを保つ試みで、県内の他の自治体にも広がりつつある。  男児は県松本盲学校小学部1年の平林太一君(6)。村教委は生坂小の児童名簿に太一君を加え、1年のクラスに席も用意。週間予定なども届け、卒業証書も渡す予定だ。母小百合さんと藤原良司村教育長らが23日、2学期に向けて打ち合わせした。  太一君は1歳で目の病気にかかり、その後目が見えなくなった。今春まで県松本盲学校の幼稚園に当たる課程に通いながら、村内の幼稚園にも週1~3回通っていた。小百合さんは「より多くの同年代の子と遊ばせてやりたかった。地域の子にも太一を知ってほしかった」と話す。  太一君は1学期にも音楽会などで生坂小に2、3回通った。同小と小百合さんの話し合いで、2学期からは週1回ほど、朝の会を1年のクラスで過ごすことにした。  同小の沢柳秀子校長は「児童が太一君を仲間と感じ、良い刺激を受けてほしい」と期待。松本盲学校の矢野口仁校長は「児童の居住地での教育は重要。生坂村の試みはありがたい」と話している。  太一君は、盲学校では算数の計算、生坂小では友達と外で遊ぶのが楽しいという。小百合さんは「(地元で)太一を忘れられてしまわないかと不安だった。地域とのつながりが続いて安心している」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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