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伝統の伐採法「三ツ紐伐り」実演 上松の「夏まつり」で

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 伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿や用具を20年に一度造り替えることしの「式年遷宮」に合わせ、木曽郡上松町観光協会などが27日、遷宮の用材となる御神木を切り出す際の伐採法「三(み)ツ紐伐(ひもぎ)り」を実演するイベントを同町で開く。一般に披露する機会は少なく、来場を呼び掛けている。  三ツ紐伐りは、木の三方からおのを入れ、支点を3カ所残し空洞を作る。最後に倒す方向と反対側の支点を切って木を倒す、伝統の伐採法だ。  直近では2005年、同町の赤沢自然休養林で、遷宮でご神体を入れる「御樋代(みひしろ)」の用材を切り出す「御杣始祭(みそまはじめさい)」があり、樹齢約300年のヒノキ2本を切った。林野庁や伊勢神宮などの関係者しか見られなかったため、今回住民要望に応え実演する。  当日は午前10時、同町の木曽森林管理署焼笹土場(やけざさどば)で保存会員が行う。同日、町商工会などの実行委が開く「ひのきの里の夏まつり」のイベントの一つに位置付ける。午後4時からはJR上松駅近くで御杣始祭で切り出したヒノキをひき回す「御神木祭」の「お木曵(きひ)き」もする。  「多くの人に見てもらい、技術継承につなげたい」と、保存会で伐採法の指導などをする吉川康男さん(82)。会場に駐車場が少なく、JR上松駅前からバスも運行(約54人分、予約制)する。問い合わせは町観光協会(電話0264・52・1133)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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