ネパール・ポカラ市と国際協力友好都市協定を結ぶ駒ケ根市の市民有志らでつくる「ネパール交流市民の会」が、本年度の外務大臣表彰を受けた。友好親善促進などに貢献したとして国内外の97人、31団体が選ばれ、県内からは同会だけ。妊産婦や乳幼児の死亡率が高い同国で、母子保健分野での支援を柱に活動してきた。関係者は「心の通う交流を一歩一歩着実に進めていきたい」と気持ちを新たにしている。 同会は市民同士の交流推進を目指し、1999年に設立。巡回診療用の救急車をポカラ市に寄贈したり、昨年11月に同市で診療を始めた「ポカラ・駒ケ根母子友好地域病院」に分娩(ぶんべん)台や小児ベッドなどの医療機器や備品を贈ったりしてきた。会員は現在、165個人・団体。今回の表彰では、こうした活動が両国の「相互理解促進に貢献した」と評価された。 6日、小松原繁樹会長(55)=町四区=らが市役所に杉本幸治市長を訪ね、表彰を受けたことを報告した。小松原さんは「(ポカラ市の)病院が自立した運営ができるよう、人材交流などの協力を続けたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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