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高温招く太平洋高気圧 南信濃で39・1度 県内史上最高

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 日本列島は12日、太平洋高気圧に覆われて引き続き各地で記録的な暑さになり、高知県四万十市で国内観測史上最高の41・0度、飯田市南信濃では県内観測史上最高の39・1度を記録した。県内では、飯田37・0度、伊那35・9度、上田35・8度と計4地点で35度以上の猛暑日になった。  長野地方気象台によると、県内を含む日本全体が高温になっているのは、太平洋西部の海面水温が平年より高く大気の対流活動が活発になり、そこで起きた上昇気流が日本付近で下降し、太平洋高気圧の勢力を強めているためだ。  これまでの県内の観測史上1位は2007年8月16日、飯田市南信濃で記録した38・8度だった。同じ地点で最高気温を更新した理由について同気象台は、(1)飯田市南信濃は県内30の観測地点のうち最南にある(2)谷間で風が通り抜けにくい(3)ここ数日は降水がなく気温が下がりきっていない―ことを理由に挙げた。  12日、飯田市南信濃で最高気温を観測したのは午後1時31分。1時20分からの約10分で1・2度上昇した。気象情報会社「ウェザーニューズ」は、日中に南信濃で南西の風が吹いていたことから、西側の山を越えた風が熱風になって吹き降りる「フェーン現象」が起きたことも、気温の上昇を招いたとみている。  飯田市南信濃和田の実家に帰省している守屋雪夫さん(57)=飯田市座光寺=は同日午後4時すぎ、新盆で訪れる人たちのために、この日5回目の打ち水をした。朝から強い日差しが照りつけていたといい、ねっとりとした湿気を感じたという。  気象庁は、向こう1週間は西日本を中心に気温の高い状態が続く見込みで、小まめな水分補給や適切な冷房の使用で熱中症に注意するよう呼び掛けた。長野地方気象台によると、13日も県内各地で晴れて高温となるが、上空には12日よりも気温が低い大気が流れ込むため、日中の気温の上昇幅は小さくなるとみている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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