松本市あがたの森文化会館講堂で１２日夜、「サイトウ・キネン室内楽勉強会～金管アンサンブル～」の発表会が行われ、２２回目のサイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本が開幕した。若い演奏家による金管楽器の華やかな音色が祭典の始まりを告げた。
勉強会で演奏したのは２０～２６歳の１０人。オーディションで全国から集まり、今月５～１０日に下高井郡山ノ内町でサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーに指導を受けた。聴衆３００人余りを前にヘンデルの組曲「水上の音楽」などを披露した。
次世代の演奏家育成は、ＳＫＦ松本の小澤征爾総監督（７７）が力を入れる事業の一つだ。ホルン奏者で東京音大大学院生の舟橋知奈美さん（２３）は「教わる言葉の全てが刺激的だった。松本の街もきれい」と話した。
吹奏楽部でファゴットを担当しているという埴科郡坂城町坂城中学校２年の柿崎丈青（じょうせい）君（１３）は家族と聴きに訪れ、「アンサンブル（合奏）のメロディーがきれいだった」と満足していた。
ことしのＳＫＦは９月７日までで、１０の公式プログラムと１９公演がある。初めて一般公開する青少年のためのオペラ「ヘンゼルとグレーテル」などに残席がある。（長野県、信濃毎日新聞社）
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サイトウキネン 若手演奏家の華やかな音色で開幕
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