上伊那郡南箕輪村で13日夜、お盆の伝統行事「振り万灯(まんど)」があった。この日は先祖の霊を迎える「迎え万灯」。縄の先に結んだわら束「万灯」に火を付け、子どもたちが勢いよく振り回した。 田畑地区では小学生20人ほどが参加。火の付いたわら束を振ると、幻想的な火の輪が闇に舞った。パチパチといい音がして火が長持ちするという大麦のわらの確保が近年は難しくなったといい、ことしは振り万灯用に村内で大麦を栽培した。 南箕輪小6年の塩入あかりさん(11)は「亡くなった人が戻ってきて見守ってくれることを願っている人がいる。これからも(振り万灯が)続いてほしい」。「送り万灯」をする地域もあり、田畑地区では16日夜に予定している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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