松本市田川小学校の3年生約40人が26日、江戸時代から栽培されている伝統野菜「松本一本ねぎ」約600本を、近くの農家浅輪守弘さん(75)の畑で植え替える作業を体験した。植え替えで甘さや柔らかさがより増すという。子どもたちは5月に苗の植え付けもしており、成長の早さに驚きながら、一生懸命取り組んだ。 地産地消の食育を進める市の事業の一環。この日は浅輪さんと妻美恵さん(68)らが指導。子どもたちは事前に抜き取られた約1メートルのネギを、同じ畑に新しく作った畝に沿わせて植え直した。落ち葉などで作った肥料をまき、乾燥や雑草が生えるのを防ぐため、稲わらをかぶせた。 ネギは11月に収穫し、一部を自宅に持ち帰る。給食や調理実習でも味わう予定で、盛村杏(あん)さん(9)は「食べるのが楽しみ」。坂井いずみさん(9)も「上手に植え替えられた」と満足そうだった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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