伊那市高遠町で、旧高遠藩主の内藤家が江戸屋敷で育てたと伝わる「内藤とうがらし」が実り、地元の生産者らが31日、秋空に向かって咲く赤い花のようなトウガラシを初めて収穫した=写真。 屋敷のあった東京都新宿区四谷の住民らでつくる協議会が「内藤とうがらしプロジェクト」と名付け、栽培を進めている。「八房(やつぶさ)」という品種で、高遠町では市内の農家、商工・観光関係者らが協議会から種を譲り受け、6月に初めて苗を植えた。同プロジェクトの「高遠版」として、商品化などの活用策を探る。 この日は約200平方メートルの畑で、7人が約250株を根元から切り取り、葉を落とした。「どんな商品に育てていけるか楽しみ」と、地元プロジェクト代表の高島良幸さん(57)。1日から「秋まつり」が始まる高遠城址(じょうし)公園で試験販売や株の展示をする。(長野県、信濃毎日新聞社)
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