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津波塩害乗り越え、もち米収穫 御代田の保育園

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 北佐久郡御代田町草越のたんぽぽ保育園で1日、東日本大震災の津波による塩害を乗り越えた宮城県石巻市の水田から採った種もみを育て、収穫したもち米を使った「餅つき収穫祭」が開かれた。稲は同町内で栽培、同保育園児や県短大(長野市)の学生らが世話をした。  収穫祭には1~3歳の園児28人と同短大生2人が参加。園児は「ぺったんこ」「頑張れ」と声を掛けながら、順番にきねを振った。ついた餅は短大生らがちぎり取って丸め、きな粉やごまをまぶした。古川容(よう)ちゃん(3)は「餅つき、楽しかった。(きな粉とごまの)二つともおいしかった」。  宮城県立石巻西高校の現校長の斎藤幸男さんがことし1月、御代田町で講演し、実物の稲を見せて、塩害に立ち向かう現地農家の様子を紹介。同町在住で、聴講した県短大教授の上原貴夫さん(64)が感銘を受けて稲を譲り受け、学生らに呼び掛けて町内の水田に植え、同園でも発泡スチロールの箱などで育てた。  9月末に刈り取り、合わせて約70キロのもち米を収穫。今回初めて味わった。9月に石巻市を訪れた上原さんは「まだ手の付けられない水田が多い光景が目に浮かぶ」と話しており、同短大生3人と一緒に今月9日、石巻西高校を訪れ、残ったもち米の一部を届ける。(長野県、信濃毎日新聞社)


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