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山岳地域の気候変動、菅平で初の国際シンポ 信大など参加

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 筑波大、信州大、岐阜大の研究者でつくる中部山岳地域環境変動研究機構は21日、「山岳科学と気候変動に対する生態学的な視点」と題した国際シンポジウムを上田市菅平高原のプチホテル「ゾンタック」で初めて開いた。年1回の研究報告会に合わせて開催。国内外から約70人が出席し、機構が招いた国内外の4人と筑波大の研究者が発表した。  スイスのベルン大に事務局を置く国際的な山岳科学研究グループ事務局長のグレゴリー・グリーンウッドさん(62)はグループの活動を説明。「世界各地の山での研究結果を比較し、傾向をまとめるため、研究者にデータの提供を呼び掛けたい」と話した。  北海道大の工藤岳(がく)准教授(51)=環境科学=は、大雪山(北海道)での研究成果を発表。1990年に一面に咲いていたエゾノハクサンイチゲが、2007年にはほとんど無くなったとし、「地球温暖化で雪解けが早まり、土壌が乾燥したためではないか」との見方を示した。  研究機構は10年に発足し、3大学持ち回りで報告会を開いている。今回は筑波大が運営し、実験センターのある菅平を会場に選んだ。22日は研究テーマごとに、23日は全体で議論する。(長野県、信濃毎日新聞社)


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