経営者や市民らで出資した安曇野エネルギー(安曇野市)は23日、安曇野市穂高有明に建設した「安曇野メガソーラー発電所」の稼働を始めた。出力は約2メガワット。大規模太陽光発電所(メガソーラー)は同市では初で、年間発電量は一般家庭約650世帯の使用量に相当する約233万キロワット時となる。 約2・3ヘクタールの敷地に縦100センチ、横165センチの太陽光パネル計8320枚を設置。発電分は国の再生エネルギーの固定価格買い取り制度で中部電力に売る。総事業費は約9億円で、売上高は年間約8500万円を見込んでいる。 周囲の田園風景や北アルプスの景観に配慮し、反射光が少ないパネルを採用し、傾斜角を浅くしたという。 この日は関係者約70人が集まって完成式を行った。安曇野エネルギーの百瀬信吾社長は「やっとスタートラインに立てる。電力の安定供給につなげるほかに、地元の子ども向けに見学会などを開き、環境教育にも役立てたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧