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伊那の羽広菜「泥漬け」、葉も茎も楽しむ

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 県内の野菜ソムリエらでつくる「野菜ソムリエコミュニティながの」は23日、県の「信州の伝統野菜」で、伊那市西箕輪で作られている「羽広菜(はびろな)」の「泥漬け(土漬け)」の見学会を開いた。6人が西箕輪上戸(あがっと)の農業有賀正喜さん(64)宅を訪問。羽広菜の漬物として一般的なカブではなく、葉や茎をみそで漬ける方法の説明を受けた。  有賀さん宅では、言い伝えられてきた方法で40年近く泥漬けを作っている。羽広菜を洗わずに2、3日干し、みそと砂糖を塗り込むようにして重しを載せる。2、3月に洗って食べるが、葉の青さも保たれるという。「ながの」の増田朱美代表(中野市)は「そのまま漬けることや保存が利くことに驚いた。多くの人が関心を持って野菜を通じて地元を大切にしてほしい」。  上伊那農協は「交雑しない品種を地域で守り、広めたい」と、「羽広菜」と「羽広菜のかぶ漬け」の地域団体商標を特許庁に出願中。同農協理事の有賀さんは「菜も使えることや野沢菜と違う食感など、カブだけではない羽広菜のおいしさを伝えたい」と話していた。  西箕輪羽広の農業公園みはらしファームではこの日、羽広菜や野沢菜を収穫してもらって量り売りし、にぎわった。24日も受け付ける。(長野県、信濃毎日新聞社)


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