旧中山道の古い町並みが残る木曽郡南木曽町の妻籠宿で23日、江戸時代の装束を着た住民らが練り歩く「文化文政風俗絵巻之行列」が開かれた。華やかな衣装に身を包んだ花嫁姿の女性も行列に加わり、多くの観光客やカメラ愛好家でにぎわった。 行列は約160人。子どもと大人が一緒になり、侍や虚無僧、農民などさまざまな姿で宿場を歩いた。和装で訪れた名古屋市の松井千夏さん(50)は「昔の雰囲気と行列の人の衣装が合っていていい」と楽しそうに見ていた。 特に注目を集めたのは木曽馬に乗った花嫁。花嫁役を務めた妻籠宿出身の歯科助手今井里保さん(21)=岐阜県中津川市=は「着物も和装用のメークも初めて。自分の初めての顔を見た感じがした」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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