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山雅最終戦白星も… 健闘たたえ飛躍願うサポーター

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 「惜しかった」「来季こそJ1へ」。サッカーのJリーグ2部(J2)松本山雅FCは24日、J1昇格を争うプレーオフ進出を懸けて松本市のアルウィンで愛媛FCと対戦。1―0で勝利したが得失点差で7位となり、今季の戦いが終わった。注目の一戦に、入場者数は今季2番目となる1万6885人を記録。最終戦を勝利で飾った選手たちに、サポーターたちは来季のさらなる飛躍を期待した。  残り「3」のプレーオフ進出枠を、山雅を含む5チームで争う最終戦。他チームの試合結果次第で進出が決まる山雅は、前半29分に船山貴之選手がペナルティーキック(PK)を決めて先制。手を合わせて祈るように見つめていたサポーターたちは、総立ちになって喜び合った。  この日は、J2全試合が午後0時半にキックオフ。前半終了時点で山雅は「5位」となり、プレーオフ出場が大きく近づいた。ハーフタイム中にはスマートフォン(多機能携帯電話)などを使って、他会場の経過を確認する人の姿も目立った。  山雅は後半も守りきり、1―0で試合終了。その時点ではまだ最終順位が分からず、観客はそのまま席を立たずに朗報を待った。  数分後、大型ビジョンに他チームの試合結果が表示。「順位は7位」とアナウンスされると、スタジアムは「あー」と大きなため息に包まれた。選手たちの健闘をたたえる「松本山雅」の声援が沸き起こる一方で、「惜しい」と目を潤ませる人もいた。  スマホで他の試合を確認していた松本市寿北の会社員小出隆生さん(36)は「終了間際までプレーオフ圏内だったので残念」。安曇野市の主婦杉原美奈子さん(22)は「試合中も終わってからもずっとドキドキしていた。(試合には勝利したが)うれしさ半分、悔しさ半分」と話した。  決勝点を決めた船山選手のユニホームを着てゴール裏で応援した東筑摩郡山形村の会社員水野克俊さん(34)は「山雅は地域の誇り。プレーオフ進出は来年以降の夢に取っておきます」と前を向いた。  サポーター組織「ウルトラスマツモト」はこの日、最上段まで立ち見の人で埋まったスタジアム全体に、手拍子で盛り上げるように呼び掛けた。コールリーダーの小松洋平さん(27)=松本市=は「一体感がすごく出た。ただ、チームが上に行くためには、毎試合、きょうみたいに集まるようにしていきたい」と気を引き締めていた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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