近藤清一郎氏の辞職に伴う千曲市長選は4日告示され、いずれも無所属新人で、前市参与の岡田昭雄氏(61)=森、元会社員の宇田川弘子氏(53)=中、会社社長の柳町博之氏(49)=鋳物師屋=の3氏が立候補した。近藤氏が取り組んだ新幹線新駅誘致のほか、「平成の大合併」で県内の先駆けとなった旧3市町の合併による市発足から、来年で10年を迎える市のまちづくりなどが争点になりそうだ。投開票は11日。 岡田氏は稲荷山の温泉旅館前の第一声で、来年9月に迎える合併10年を見据え「死に物狂いで事業を進めないと合併は成功したとは言えない」と強調。産業振興を図るため、商業、農業、観光は目標を持って取り組む―とした。新駅誘致は継続する考えだ。 宇田川氏は鋳物師屋の選挙事務所前で第一声を上げ、新駅誘致に反対する姿勢を強調。高齢社会を意識し、「今生きている人間にとって住みよい街をつくっていくことこそが私たちの願いだ」と主張した。女性の視点を生かした市政運営にも意欲を見せた。 柳町氏は、寂蒔の選挙事務所前で第一声を上げた。新しい千曲市をつくると訴え、「夢のあるまちづくりを皆さんとともに進めていく」と力説。特色のある教育や子育て支援の充実、産業振興などに取り組むとした。新駅誘致は継続する意向を示している。 3日現在の有権者数は5万1046人(男2万4556人、女2万6490人)。(長野県、信濃毎日新聞社)
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