諏訪圏青年会議所(JC)が高校生を対象に9月に開いた「寒天を使った創作料理コンテスト」で、諏訪実業高校(諏訪市)の生徒が考案したデザートと丼が1位と2位に選ばれ、レシピを基に東京の給食会社が期間限定で商品化した。5~9日に同社が運営する諏訪東京理科大(茅野市)の学生食堂で販売される。 デザートは牛乳や生クリームを寒天で固めた「ブラマンジェ」で、甘く煮たリンゴの薄切りをバラの花のように飾った。丼はしょうゆや砂糖の甘辛いたれを絡めて焼いた豚肉をご飯に載せた「ジュレてりやき丼」。寒天でゼリー状に固めた「ジュレ(フランス語でゼリー)」のたれを添えた。同大の学生食堂で昼食時にデザートを150円、丼を350円で販売する。食堂は一般の人も利用できる。 2品のレシピは、食に関する技術や知識を身に付ける「フードデザイン」の授業を選択している服飾科の3年生19人が案を出し合った。独創性や原価率といったコンテストの審査基準を意識しながら考えたという。高木華奈さん(17)は「みんなで試行錯誤しながら考えた料理が商品になり、うれしい」と話した。 コンテストは諏訪地方特産の寒天の魅力を発信する狙いで開催し、諏訪地方の5校から計9チームが応募した。JCが諏訪市内に営業拠点がある給食会社に商品化を依頼した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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