松本市の松本駅周辺の百貨店や大型店などで1、2日、初売りがあった。「景気の上向き」を感じて品ぞろえを充実させる店もあり、開店前から大勢の買い物客が店頭に並びにぎわった。 2日に初売りした百貨店「井上」は、午前10時の開店前から約500人が並んだ。先着200人分を用意した1万円の福袋の整理券は開店直後になくなった。同店担当者は「(衣類や装飾品など)高めの商品が売れる傾向が出てきた」と話し、初売りでは28万円の寝具のセットや、コートなどが入った10万円の福袋など、例年より高額の商品をそろえたという。 初めて福袋を買いに来たという塩尻市広丘吉田の会社員、古畑裕二さん(35)は「まだ景気がいいとは言えないが福袋を買って今年1年をいい年にしたい」と願った。 1日に初売りしたアリオ松本店は、初日に約700個の福袋を売り上げた。昨年は5千~1万円がよく売れたが、今年は1万~1万5千円が売れ筋で、家電や同店商品券が当たる抽選会も盛況だったという。担当者は「景気が上向いてきているのではないか」と期待を込めて話していた。 同じく1日に初売りしたパルコ松本店は、昨年の約1・4倍となる約1400人が並び、開店時間を20分繰り上げた。1日の初売りは昨年に引き続き2年目といい、担当者は「口コミで広がってお客さんが増えたと思う。閉店時までにぎわい、購買意欲は高まっている」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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