諏訪市中洲の諏訪大社上社本宮で1日、恒例の「蛙狩(かわずがり)神事」があり、川でカエルを掘り出し、神前にささげて五穀豊穣(ほうじょう)を願った。 神職や氏子、参拝客らが見守る中、白装束に身を包んだ氏子2人が境内の脇を流れる御手洗(みたらし)川に入り、くわで川底の土や落ち葉を掘ると、3分ほどでカエル2匹を見つけた。氏子からカエルを受け取った神職が、今年最初のいけにえとして神前にささげた。 十数年前から毎年、カエルを捕まえる「耕作長」を務めている小林孝嘉さん(72)=諏訪市中洲神宮寺=は「カエルが見つかってよかった。今年も豊作になってほしい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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