松本市美術館で3日、19世紀から20世紀初めに活躍したフランスの作曲家の楽曲をギターやフルートで演奏するコンサートが開かれた。同館で開催中の企画展「モローとルオー聖なるものの継承と変容」にちなんだ催し。この日は年初の開館日で、約160人が芸術家たちが活躍したころをしのばせる“音楽のお年玉”を楽しんだ。 安曇野市豊科のギタリスト渡部力也さん(62)らが、ドビュッシーやサティらの約20曲を編曲し披露。フルート奏者の塩嶋達美さん(56)=北安曇郡白馬村北城=は、企画展で作品を展示中の19世紀の巨匠ギュスターブ・モロー(1826~98年)が創作していた1867年製のフルートで、柔らかな音を響かせた。松本市の公務員男性(34)は「当時の優雅さを感じられた」と満足そうだった。 企画展は同美術館や信濃毎日新聞社などが主催し3月23日まで。モローの作品のほか、弟子で20世紀最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958年)の作品を並べている。月曜日は休館(祝日の場合は翌日)。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧