マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場（群馬県大泉町）で製造された冷凍食品から農薬が検出された問題で、自主回収対象商品の「ミックスピザ」を食べたという千曲市の１０歳未満の男児が一時入院したことが７日、分かった。県食品・生活衛生課と長野市によると、県内でこの問題との関連が疑われる入院事例が確認されたのは初めて。この日、体調不良を訴える保健所への相談はこの男児のケースも含め１２件（計１４人）あり、６日と合わせ計１８件（計２０人）となった。
入院した男児は昨年１２月２２日午前９時ごろにピザ１枚を食べたところ、同１１時ごろに腹痛、嘔吐（おうと）、下痢の症状が出て医療機関を受診。その後４日間にわたり入院したが、現在は回復しているという。
長野保健所が７日、親から相談を受け、自宅に残っていたピザを確認したところ自主回収の対象だった。食べた時の異臭については「分からない」と話しているという。
この日新たに寄せられた体調不良の相談は、千曲市がもう１件、長野市で４件（計６人）、松本市で４件、飯田市が１件、安曇野市で１件だった。食べた食品は「レンジミックスピザ」「とろ～りコーンクリームコロッケ」「パイシート」「チーズがのび～る！グラタンコロ！」などだった。
冷凍食品と体調不良の因果関係は不明。県と長野市は食品が残っている場合は回収している。県環境保全研究所（長野市）などで農薬混入の有無の検査をする方針。
健康被害の訴えのほか、同社の連絡先や返品方法を問う質問もあり、県と長野市の保健所などで計４５件となった。（長野県、信濃毎日新聞社）
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千曲の男児、回収対象ピザ食べ一時入院 冷凍食品農薬問題
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