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新春祝う狂言の舞 松本で「万作の会」

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 ともに狂言師で、人間国宝の野村万作さん(82)と長男の萬斎さん(47)が率いる「万作の会」の新春・狂言公演(松本市芸術文化振興財団と信濃毎日新聞社主催)が8日、松本市のまつもと市民芸術館で開かれた。6年ぶりの松本公演で、祝賀的な狂言の代表作「末広かり」など、新春らしい華やかな演目に約960人が見入った。  末広かりは、主人から末広かり(扇)を買ってくるよう言われた召し使いが、都でだまされて古傘を買ってしまう。召し使いが都で教わってきた歌を披露すると、主人が機嫌を直すという粗筋だ。万作さん演じる主人と召し使いが息の合った舞を披露した。歌人の在原業平をパロディー化した「業平餅」では、萬斎さんが業平を熱演した。  万作の会は狂言公演や参加型講座などで狂言の普及に努めており、上演前に萬斎さんが二つの演目を詳しく解説した。岡谷市の御子柴登美子さん(68)は「解説を聞き、狂言の世界が今にも通じるものだと感じながら見ることができた」と満足そうだった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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