2016年度に創立50周年を迎える長野大(上田市下之郷)は、記念事業で使うために学生などから募集していたロゴマークとキャッチフレーズを決めた。学生2人の作品を採用し、校章に取り入れているリンドウや校舎をイメージしたマークに、「心繋(つな)がる。未来繋がる。」のフレーズを添えた。大学案内のパンフレットや教職員の名刺にも活用する。 昨年9~10月に学生と教職員、卒業生を対象に募集し、ロゴマーク25点、キャッチフレーズ11点の応募があった。教職員ら6人が、分かりやすさや建学の理念に合っているかを審査し、それぞれの最優秀賞を採用した。 ロゴマークは企業情報学部3年宮田佳美さん(20)の作品。緑色のリンドウの花びら3枚で敷地北側の森を、紺色の三角形で校舎9号館の屋根を表現し、羽ばたこうとするチョウにも見立てたという。大学の頭文字「N」をかたどった既存のロゴマークも使った。宮田さんは「3という数字を意識した。三つの学部や、大学、地域、企業の3者など、いろいろ想像してもらいたい」と話す。 キャッチフレーズは同学部3年滝沢啓さん(21)が考案。「50年を一つの節目として今後100年、200年にわたり、大学に関わる人たちの心がつながっていってほしい」との思いを込めたという。 8日に表彰式があり、大学を運営する学校法人長野学園の嶋田力夫理事長が2人に賞状などを贈った。長野大は1966(昭和41)年に「本州大」として現在地に開学。74年に改称し、現在は社会福祉、企業情報、環境ツーリズムの3学部がある。8日現在の学生数は1064人。(長野県、信濃毎日新聞社)
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