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前社長の横領疑いで告訴状提出 下伊那園芸農協の子会社

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 飯田下伊那地方の果樹農家でつくる下伊那園芸農協(飯田市)の子会社「信州下伊那くだもの直販」(同)は8日、前社長の男性(66)について、業務上横領の疑いで飯田署に告訴状を提出した。同社によると、同署は告訴状を受理しておらず、今後協議をして内容を整理するという。同署は「広報していないことなので答えられない」としている。  同農協の熊谷勝義組合長や同社の小池幸博社長、同社担当の弁護士らがこの日、飯田市内で記者会見して経過などを説明した。同社によると、これまでに判明した使途不明金は約1億1700万円に上り、書類などで確認できた1億1375万円余について告訴状を提出した。  弁護士らの説明によると、前社長は2009年3月、同社の口座とは別に同社名義の口座を開設し、この別口座に売上金などを入金。別口座の出入金記録では、同社の本来の口座に入金されなかった額が9375万円余に上った。また、11年2月には取引先から売上代金として払われた2千万円を本来の口座に入れていなかった。  会見で、小池社長は「前社長と数回、示談に向けて交渉をしたが、誠意が見られなかった」。同社の取締役も務める熊谷組合長は「組合も総力を挙げて一日も早い解決を目指したい」と述べた。  同社は近く前社長に対して損害賠償を求める民事訴訟を地裁飯田支部に起こす方針だ。また、同農協は昨年9月から同社の業務を引き継ぎ、従業員の一部を受け入れており、今回の問題の終結後に同社を清算するとした。同農協は今月中にも、同農協の責任について検討する第三者委員会を設ける予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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