県内は前線を伴った低気圧の影響で中南部を中心に9日未明まで雪が降り、同日朝からは冬型の気圧配置となり、北部山沿いを中心に雪となった。JR中央西線で部分運休や遅れが出るなど交通機関にも影響が出た。長野地方気象台は10日明け方まで大雪となる恐れがあるとして、長野地域の一部、中野飯山地域、大北地域の一部、乗鞍上高地地域に大雪注意報を出した。雪崩注意報も出し、11日まで警戒するよう呼び掛けている。 木曽郡木曽町福島では10センチ以上の湿った雪が積もった。中心部では9日朝、商店の人たちや住民が「雪が重くて、大変」と話しながら雪かきをしていた。 松本市街地でも朝から雪かきに追われる姿が目立った。同市鎌田2の駐車場では、会社員の広田透さん(28)が「久しぶりの雪だ」と話し、湿って重くなった雪をスコップでかき集めていた。 木曽郡木曽町の中央西線では9日午前6時ごろ、木曽福島駅―原野駅間で雪の重みで架線に倒木が引っ掛かり、一時、運転をストップ。撤去作業を終えて約3時間半後に再開した。JR東海によると、上り普通が塩尻―奈良井間、下り普通が木曽福島―塩尻間で部分運休。特急しなのや普通列車などに約3時間20分から約30分の遅れがあった。JR東日本長野支社によると、篠ノ井線の松本―長野間、松本―塩尻間で特急しなのや普通列車が部分運休した。 中部電力長野支店によると、倒木などの影響で8日深夜から木曽郡木曽町などで停電し、9日正午現在、約130戸で続いている。 長野地方気象台によると、10日午前6時までの12時間降雪量の予想は、多いところで、長野地域山沿い20センチ、中野飯山地域30センチ、大北地域山沿い25センチなど。10日も冬型の気圧配置が続き、北部は曇りで朝晩は雪、中部、南部は晴れで朝晩は曇りの見通し。10日朝の予想最低気温は、諏訪と軽井沢が氷点下11度、長野と松本が同9度、飯田が同7度。(長野県、信濃毎日新聞社)
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