昨年12月15日以降、県内を含む長野新幹線区間で試験走行を重ねている新型車両「E7系」が8日、初めて営業運転時間帯の昼間に試験走行した。長野―東京間を2往復し、車両性能などを確認。JR東日本は9日未明には2編成目となるE7系車両を長野新幹線車両センター(長野市)に配属。3月15日のダイヤ改正に合わせ長野―東京間で先行営業デビューするための準備が着々と進んでいる。 E7系は、2015年3月に金沢延伸する北陸新幹線(長野経由)に向けて開発。8日は午前10時33分に長野駅(長野市)を出発、場所により最高営業速度の時速260キロで走行した。昨年12月の試験は軽井沢―車両センター間だったため、軽井沢より東へ乗り入れるのも長野に配備されてから初めてだ。急勾配の軽井沢―安中榛名(群馬県安中市)間でのブレーキ性能の確認などを行った。 午後3時半すぎ、上田市の千曲川に架かる「上田ハープ橋」ではあいにくの雨にもくっきりと浮かび上がる青色の車体が東京方面へ高速で駆け抜けた。JR東日本長野支社は「今後、試験走行は昼間中心になる」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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