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山形村と京都―清水寺の絆 村民ら交流深化へ会結成

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 東筑摩郡山形村の住民有志が今年、村指定文化財の清水寺(きよみずでら)を核に、村と「清水の舞台」で知られる京都・清水寺との結び付きを強める活動を本格化させる。知名度アップや観光客を引き付けることが目的で、既に「山形清水寺絆会」を結成。5月1日に京都の森清範貫主を招いて講話を聞く会を計画している。  村教育委員会によると、標高約1200メートルの山中にある山形村の清水寺は729年創設とされ、778年創設の京都の清水寺より歴史がある。山形村の本尊が京都の本尊に移されたとの伝承もある。1946(昭和21)年に、京都の貫主(当時)に山形村の住職(同)の娘が嫁いでおり、現在も関係者が行き来しているという。  村の歴史に関心のある村民7人が、昨年1月に松本市で講演した森貫主に面会して30分ほど懇談。有志によると、森貫主は「山形村の清水寺と京都の清水寺の関係は深そうだ」などと話した。清水寺を軸にした地域づくりを模索していた有志らは、貫主の言葉に手応えを感じて絆会を結成。講話を依頼し、快く応じてもらったという。  絆会の会員は50~80代の男女計15人。近年は地元でも二つの清水寺の関係や言い伝えを知る人が減り、「このままでは、つながりが絶えてしまいかねない」という思いがあったという。会長の小林政幸さん(76)は「組織的に動き、活動を後世につなげたい」と話している。  京都の清水寺寺務所は「同じ名前なので、交流を深めることは意義深い」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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