2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪の地元、韓国北東部の江原道(カンウォンド)から道議会議員ら5人が15日に長野市を訪れ、1998年長野冬季五輪の競技施設を視察した。運営方法などについて、長野市の担当者から説明を受けた。 ボブスレー・リュージュパーク「スパイラル」では、スタート地点や機械棟を視察した。東京都大田区の町工場が中心になって製作した「下町ボブスレー」のテスト滑走も見学。平昌五輪での採用を目指す初の国産そりで、視察団も興味深そうにスタートの様子を見ていた。この日は市内のエムウェーブやビッグハットも視察した。 市役所で視察団と懇談した加藤久雄市長は、競技施設について「五輪後の維持や活用について考えた方がいい」と助言。道議会平昌五輪支援特別委員長の呉世鳳(オセボン)議員は「五輪成功のため、今後も経験やノウハウを教えてほしい」と協力を求めた。 長野市は平昌との交流を検討しており、平昌五輪前の各国の事前合宿誘致に力を入れる方針。呉議員は取材に「機会があれば合宿地の候補として推薦したい」と話した。 視察団は16日に北安曇郡白馬村を視察する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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