J2松本山雅FCは15日、松本市営サッカー場で今季初練習を行い、Jリーグ参戦3年目のシーズンをスタートさせた。400人近いサポーターが見守る中、J1名古屋から移籍した松本市出身の田中ら新戦力9人を加えた新チームがJ1昇格の目標に向けて始動した。 スタッフによる除雪作業のおかげで、人工芝のピッチには雪がない状態。昨年は降雪でグラウンドが使えず屋内施設での始動だったことから、3季目の反町監督は「天気に恵まれて良いスタートが切れた」と歓迎した。 始動日時点で在籍している34選手のうち、期限付き移籍先を探している宮下、山田、木部の3選手を除く31選手が参加。午前10時半から約2時間、体幹強化やボールを使ったパストレーニングなど軽めの内容で体を動かした。 昨季はJ1昇格プレーオフ進出(6位以内)まであと一歩に迫る7位。反町監督は「今年の目標は6位以内。戦力的に充実して、昨年以上に(選手たちに)緊張感や、やってやるぞという気持ちがみなぎっている。キャンプで大きくなって戻ってきたい」と抱負を語った。 故郷での始動となった田中は「帰ってきたなという感じ。初めてエンブレムが付いたジャージーで練習して実感が湧いてきた。ほとんどが初対面の選手なのでコミュニケーションを取ってやっていきたい」。田中とは同い年の塩沢は「昨年と同じでは上に行けない。個人としても昨年以上の結果を残したい」と強調した。 チームは16日も松本市内で練習し、17日から静岡県に移動して8日間の1次キャンプを行う。(長野県、信濃毎日新聞社)
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