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浅間山の地質を空から探査 国交省、もろい岩石の分布把握へ

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 国土交通省利根川水系砂防事務所(群馬県渋川市)は16日、長野県と群馬県にまたがる浅間山山頂付近の5キロ四方で、上空から山の地質構造を調べる「物理探査」を始めた。ヘリコプターからつるした探査装置を使って、浅い所で地下100メートルまで、深い所で同150メートルまでの構造を推定。山体崩壊の危険性が高い、もろい岩石などの分布を把握することにつなげる。  16日は、長さ30メートルのワイヤで2種類の探査装置をつり下げたヘリコプターが、装置が浅間山の地表から約30メートルを保つように、調査区域を東から西へと繰り返し飛んだ。  探査を受託した調査会社によると、探査装置の一つは電磁波を地上に向けて発信して岩石内部に電流を流す。岩石のもろさで電流の流れやすさは異なり、電流が流れることで岩石内部で発生した電磁波を受信して地下構造を推定する。もう一つの装置は、地磁気を測定して大まかな地下構造を調べる。今後約1カ月間に、天候の良い日を選んで、さらに4日ほど実施する。  利根川水系砂防事務所によると、火山は火山噴出物の堆積岩など地質的にもろい部分が多い。杵淵(きねぶち)新一調査課長は「危険だと推定される場所などが見つかれば、来年度にボーリング調査をして詳細に調べる」としている。  国交省は、東日本大震災後に地震活動が活発化したため、本年度から浅間山を含め全国の15の火山で順次、同様の物理探査をしている。長野県内では、御岳山で昨年12月に実施、焼岳でも来年度に実施予定という。(長野県、信濃毎日新聞社)


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