下伊那郡阿智村駒場の満蒙(まんもう)開拓平和記念館の運営を手伝う約20人のボランティアグループが、2~3月に計4回の冬季連続講座を開く。グループは記念館の講座で満蒙開拓を学んできた受講者らで昨年10月に設立し、連続講座は初の主催事業。 記念館では元開拓団員らが定期的に講演しており、満蒙開拓の時代背景などについて来館者に理解を深めてもらおうと連続講座を企画した。 初回は記念館の寺沢秀文専務理事(60)が、満蒙開拓の実態や国が進めた理由を解説。2回目は阿智村の岡庭一雄村長が、満蒙開拓に地方自治体がどう関わったかを話す。日本に引き揚げ後の元開拓団員らの生活なども取り上げる予定だ=表。 ボランティアグループのリーダー木村多喜子さん(43)は「昨年4月の記念館開館で、満蒙開拓への関心は高まっている。より深く学ぶ機会をつくり、平和への歩みを続けたい」と話している。 会場は記念館で、いずれも午後2時~3時半。定員は毎回40人で1回だけの受講もできる。入館料(一般500円、小中高生300円)が必要。申し込みは同館(電話0265・43・5580)へ。休館は火曜(2月11日は開館)と第2、第4水曜日。(長野県、信濃毎日新聞社)
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