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地域文化、語りと音で次代へ 茅野で「語り部フェスタ」

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 地域に伝わる民話や震災体験を語り継ぐイベント「語り部フェスタ」が26日、茅野市民館で開かれた。昨年に続いて、市内の文化活動団体でつくる市地域伝統文化推進委員会が主催。音でも伝統文化の魅力を伝えようと今年は和太鼓団体などが加わって、計7団体が出演し、約500人が楽しんだ。  東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町から堺市に避難している民話の語り部、吉川裕子さん(64)は、漁師と人魚が心を通わす福島の民話を方言を交えて紹介。「こんな海のあるおらたちの町が、いつ帰れるか分からねえ町になってしまった。普段の生活の幸せを大事にしてほしい」と結んだ。  茅野市の玉川太鼓保存会は園児から大人まで41人が出演し、御柱祭の木やりを取り入れた演奏を威勢よく披露。同市と諏訪郡原村の小中学生らによる獅子舞や、原村のフリーアナウンサー小林節子さんの朗読などもあった。  友人と訪れた茅野市豊平のバスガイド、小平美知子さんは「和太鼓はエネルギーがあって素晴らしかった。東北は民話の宝庫。方言の語りも良かった」と満足そうだった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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