文化財防火デーの26日、長野市の善光寺で総合消防演習があった。市消防局や市消防団、善光寺宿坊組合などから約200人が参加し、消火器による初期消火や宿坊からの避難誘導などをした。 宿坊エリアから火災が発生し、本堂に延焼の危険が迫っていると想定。宿坊組合や近隣の自主防災会が協力し、宿泊客役の関係者を宿坊からリヤカーに乗せて搬送するなどした。本堂に向けての一斉放水では、設置してある散水装置も使用した。 善光寺寺務総長の若麻績敏隆さん(55)は「防災のためには日ごろから訓練を重ねる必要がある」と強調。市消防局長の岩倉宏明さん(60)は「宿坊からお客さんを避難させるなど基本的な訓練がきちんとできた。各団体が連携して訓練することが大切だ」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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