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須坂工場の全社員に異動打診 太陽誘電モバイルテクノロジー

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 電気機器、通信機器製造などの太陽誘電モバイルテクノロジー(横浜市)が、主要生産拠点の須坂工場(須坂市小山)の全社員約350人に対し、4月に東京都青梅市に設置する新工場への異動が可能か打診していることが27日、分かった。同社の親会社で、コンデンサーなど製造の太陽誘電(東京)広報部は「経験者がいなければ新工場が回らないため」と説明。現時点で、どの程度の社員が新工場に移るかは決まっていないとしている。  太陽誘電モバイルテクノロジーの池田雄二社長は同日、須坂市役所に三木正夫市長を訪ねた後、信濃毎日新聞の取材に応じ、社員に対する異動の打診を認め、「従業員の納得がいくようにするため個人面談している」と述べた。  同社は社員約560人で、現在の生産拠点は、須坂工場と所沢工場(埼玉県三芳町)の2カ所。須坂工場は、スマートフォンに使うフィルターなどの部品を製造している。同工場は富士通(東京)の旧須坂工場だった場所で、土地や建物は現在も富士通が所有している。  太陽誘電は昨年7月、スマートフォン向け部品などの生産を拡大するため、青梅市にある日立製作所(東京)の半導体製造工場の一部を購入し、新工場にすると発表。新工場の敷地面積は5・6ヘクタールで、須坂工場の約1・5倍の規模になる。  太陽誘電広報部によると、新工場の従業員数は未定。須坂工場や所沢工場の社員を異動させ、日立製作所の社員も受け入れるとしている。  太陽誘電モバイルテクノロジーの複数の社員によると、新工場への異動が可能かなどを確認する個人面談は昨年9~12月に複数回行われ、「会社側は2015年3月末までに須坂工場を撤退すると説明し、新工場に移れなければ会社都合の退職(扱い)になると言われた」としている。  これに対し、太陽誘電広報部は「須坂工場の今後は未定で、社員の退職の扱いについてはコメントできない」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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