2月に打ち上げ予定の信州製超小型人工衛星「ShindaiSat(シンダイサット)」(愛称・ぎんれい)が29日午後、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターに運び込まれ、衛星本体に関する最終チェックが始まった。一方、プロジェクトを進めている信州大(本部・松本市)の中島厚・工学部特任教授らは今後、地上から衛星を制御する機器などの準備を急ピッチで進める。 ぎんれいはセンターに午後1時ごろに到着。信大の学生らが20分後、「総合環境試験棟」に運び入れ、センター職員に引き渡した。センターでは外観検査のほか、ロケットから正常に分離されるかチェックする。 JAXAなどによると、ぎんれいを載せたH2Aロケット23号機は2月28日午前3時7分から午前5時7分の間に、種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられる。中島特任教授によると、打ち上げ後、主衛星が最初にロケットから分離され、ぎんれいは小型衛星で1番目の24分9秒で分離される見通しだ。 引き渡しを終え、中島特任教授は「(ぎんれい本体に関して)私たちがやれることは全てやった。打ち上げ後、3月からはすぐに衛星の運用が始まるので楽しみだ」と話した。 信大と信濃毎日新聞社は2012年8月に連携・協力協定を締結。これに基づく事業の第1弾として今回の衛星の愛称を公募し、「ぎんれい」に決めた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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