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県内インフルエンザ警戒 患者数、前週の2・4倍に

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 県健康福祉部は29日、県内の20~26日の1医療機関当たりのインフルエンザ患者数が26・67人になり、前週の2・4倍に増加したと発表した。警報の発令基準の同30・00人に迫り、県は注意を呼び掛けている。県教委によると、県内の公立の小中学校、高校の学級閉鎖は29日時点で計118学級、学年閉鎖は計12学年。本格的な流行期を迎え、高校受験を控えた中学校では3年生の全校行事への参加を見合わせ早めに下校させたり、集会を校内放送に切り替えたりする動きも出始めた。  県健康福祉部によると、1医療機関当たり患者数は県内11保健所の管轄別では、上田が最も多く47・50人。木曽が42・00人、松本が32・00人、伊那が30・50人で続き、いずれも警報の発令基準を上回った。20~26日に学年閉鎖や学級閉鎖をした小中高校や保育園、幼稚園などは延べ70施設で、前週の2・9倍に増えた。患者数は延べ663人。  上田市内の病院では、2週間ほど前から子どもや働き盛り世代の患者が増えた。他の患者に感染しないよう、受付窓口や診察室を分けるなどの対応を取っており、庶務担当者は「対応できる範囲でやっていくしかない」。飯田市内の診療所は「まだ大流行ではないが、患者は増えてきてはいる」(事務担当者)。  受験生を抱える中学校では警戒感が強まっている。  飯田市緑ケ丘中は、風邪気味の生徒が多いクラスでは給食の際、生徒同士で机を向き合わせ食べるのを控えている。牛越雅紀教頭(47)は「おしゃべりしながら食べるので感染が心配」。28日から始まった卒業式の練習は、全校や学年ごとの練習は控えてクラス単位の練習にしたり、全校集会を校内放送に切り替えたりすることを検討している。  松本市の松島中も「3年生に万全の状態で試験に臨んでほしい」と、30日の全校集会は放送に切り替える予定だ。  長野市の裾花中は、28日に開かれた生徒会に3年生は参加させず、早めに帰宅させた。インフルエンザの予防が目的で、全校生徒に手洗いとうがい、マスクの着用を呼び掛けているという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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