茅野市を拠点に活動する児童劇団「長野『大きな夢』子どもミュージカル」が、茅野市民館で5月24日に上演するミュージカルの舞台に向け、練習に力を入れている。上演するのは昭和初期の広島県を舞台にした山崎陽子さん脚本の「あまんじゃくの桜貝」。難易度の高いコーラスや広島弁のせりふもあるが、子どもたちは「絶対に成功させたい」と意気込んでいる。 広島の片田舎に暮らす少年ゲンタと、都会から移り住んだ少女サチを中心に、村の子どもたちの生き生きとした姿を描いた物語。劇団には諏訪地方の小学1年~中学3年の男女計16人が所属しており、昨年10月に行った団内のオーディションで配役を決めた。 演技やダンス、歌の指導は東京の児童劇団「大きな夢」の演出家ら4人が担当。毎週日曜、茅野市の家庭教育センターで練習を重ねている。 1月下旬の練習では、演技指導担当の深沢みずきさん(27)=東京=が、序盤で村の子どもたちとゲンタがけんかをする場面などを指導。作品について深沢さんは「昔の子どもたちの着物や遊びが登場し、コーラスの聞きどころも多い作品」と解説する。茅野市玉川小6年の宮原遥さん(12)は「一回一回の稽古を一生懸命頑張って、いい公演にしたい」と話していた。 公演は配役を替えて、昼と夕方に2回行う。村祭りの場面などに出演する子どもも募っている。開演時刻や入場料は未定。(長野県、信濃毎日新聞社)
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