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働き盛りの県民、運動不足顕著 30分以上「ほとんどせず」過半数

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 30分以上の運動を週3回以上している県民は60代以上で4割前後いる一方、30~40代は1割台にとどまり、「ほとんどしない」人が過半数―。県世論調査協会が3日まとめた県民意識調査で働き盛りの県民の運動不足の実態が浮かび上がった。専門家は、長寿県・信州の将来は不安―とし、働き盛りに適度な運動を促す一方、運動の時間が確保できるよう職場にも理解を求めている。  調査は昨年5月1~12日、県内に住む20歳以上の男女800人を無作為抽出し、面接による聞き取り方式で実施。601人(男281人、女320人)から回答を得た(回答率75・1%)。  結果によると、全体では、30分以上の運動を「週3回以上」している人は25・0%、「週1~2回」は21・0%、「月1~3回」は15・1%、「ほとんどしない」は38・9%=グラフ。年代別でみると、60代、70歳以上で「週3回以上」が4割前後だった一方、50代は2割余り、20~40代はいずれも1割余りにとどまった。逆に「ほとんどしない」は30~40代で5割を超え、20、50、70歳以上はいずれも3割台、60代は2割余りで、働き盛りの運動不足が顕著だ。  信州大大学院医学系研究科(松本市)の能勢博教授によると、「ややきつい」程度の運動を週3回以上すると、健康増進・維持に効果がある。今回の調査で60代以上の運動頻度が高かったことについて、能勢教授は、過去の保健師らの保健予防活動などの結果、健康のために運動する意識がこの世代に浸透していると推測。長野県が平均寿命が男女そろって全国1位となっている要因の1つとみる。  一方、働き盛りの運動不足を「ものすごくまずい状況」と指摘。能勢教授が関わる「熟年体育大学」でも60代から運動を始めたお年寄りが70代になっても体力を維持しているといい、働き盛りの世代に対し、「今からでも遅くないので運動を」と呼び掛けている。運動する時間を確保するためには「職場の理解が不可欠」とも指摘している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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