暦の上で春を迎えた立春の4日の午前、県内は曇りか晴れたが、昨日までの暖かさから一変して北部と中部の一部で雪が降った。ただ、飯田市座光寺の元善光寺では、境内に植わるロウバイがほころび、周囲にほんのりと甘い香りを漂わせていた。 元善光寺によると、ロウバイは2週間ほど前から咲き始め、暖かかった先週に開花が一気に進んだ。この日、寺を訪れた飯田市座光寺保育園の園児たちは「いい匂い」「きれいだね」と、青空に映える黄色の花を楽しんでいた。 長野地方気象台によると、南からの暖かい空気が残り、各地の朝の最低気温は軽井沢氷点下4・4度、諏訪同0・9度、長野同0・7度、松本同0・5度、飯田2・3度など3月上旬から4月上旬並みだった。ただ、次第に冬型の気圧配置が強まり、上空に強い寒気が入り込んで、北部、中部を中心に気温はあまり上がらなかった。正午までの最高気温は飯田10・0度、松本3・4度、諏訪3・2度、長野2・4度、軽井沢氷点下0・4度などで、前日より10度以上低い所もあった。 5日は冬型の気圧配置が続き、午後は次第に緩む見込みで、県内は北部は曇りで明け方まで雪、中部と南部は晴れ時々曇りの予報だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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