スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した松本第一高校（松本市）２年の二山（にやま）治雄さん（１７）＝松本市里山辺＝が５日夜に帰国し、成田空港で「大きい賞をいただき、いろいろな人に支えてもらったことに感謝したい」と笑顔で喜びを語った。長野新幹線で同日深夜に長野市のＪＲ長野駅に到着。所属する白鳥バレエ学園（長野市）の関係者らが出迎えた。
二山さんはパリ発のエールフランス機で午後７時４０分ごろ、同学園教師の塚田みほりさんらと成田空港に着いた。到着ロビーでは集まった報道陣に戸惑った様子だったが、同学園スタッフを見つけると笑顔を見せ、報道陣に促されてガッツポーズ。優勝について「うれしいのひと言。これからも見守っていただき、応援してほしい」と話した。
長野駅には同日午後１１時５３分、最終の長野新幹線で到着。二山さんらが改札口に姿を現すと、「優勝おめでとう」と書かれた横断幕を用意した同学園の生徒や関係者ら約６０人が、大きな拍手で迎えた。
二山さんは学園の後輩から笑顔で花束を受け取り、今後の目標について「初心に戻って努力して、舞台でたくさん感動させられるようになりたい」と力を込めた。花束を手渡した上田市の城下小学校３年、下山暖人（はると）君（９）は「先輩がいい賞を取ってうれしい。自分も目標にして頑張りたい」と話していた。
二山さんは３月９日に松本市のキッセイ文化ホール（県松本文化会館）で開く県芸術文化総合フェスティバル、同２９日に長野市のホクト文化ホール（県民文化会館）でＮＰＯ法人が開くイベントにそれぞれ出演した後、４月に米ニューヨークで開くユース・アメリカ・グランプリの決勝に出場する予定。６日、長野市の白鳥バレエ学園で記者会見し、練習を公開。７日は松本第一高校で優勝を報告する。（長野県、信濃毎日新聞社）
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バレエ界の新星、笑顔で帰国 ローザンヌＶの二山さん
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