中南信地方初の公立中高一貫校として、4月に開校する諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)の校名板の設置式が10日、同高であった。正面玄関を挟んで高校の校名板の反対側に設置し、同窓会や学校関係者らが除幕。2カ月後の開校に向け、気を引き締めた。 校名板は、同高OBで元横浜国立大教授の書家、渡部清さん(79)=東京=に揮毫(きごう)を依頼。県産ケヤキ材を使った縦2・26メートル、横36センチで、高校の校名板と寸法をそろえた。中高共用になる生徒昇降口にも、新たに共通の校章を掲げた。 設置式で、諏訪清陵高の佐藤尚登校長は「付属中の開設が決まって3年。ようやくここまで来た」とあいさつ。渡部さんは「中学生にも分かりやすいよう、中国・唐時代の楷書を念頭に書いた。伝統ある清陵高の付属中として、日本の教育の最高峰を目指してほしい」と話した。 付属中の校舎は、同高の校舎とグラウンドの間に建設。鉄筋コンクリート造り3階建てで、今月完成した。高校の校舎と渡り廊下でつながり、玄関や体育館などは高校の施設を使う。 付属中には80人が入学予定で、開校式と入学式は4月5日を予定している。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧