豪雪のため休校していた諏訪地方や南佐久郡内、上田市などの小中学校で19日、授業が再開した。まだ通学路に多くの雪が残る中、児童たちが元気に登校した。 諏訪郡原村の原小学校(児童数436人)では午前7時ごろから、子どもたちが保護者の付き添いや車で送られて学校に到着。出迎えた教職員に「おはようございます」と大きな声であいさつし、校門をくぐった。 3年生の両角優那さん(9)は「休みの間は雪かきばっかりでつまらなかったので、学校が始まってうれしい。体育が楽しみ」と笑顔。中井文彦校長は「子どもたちに大きな事故がなかったのがありがたい。元気に登校する姿を見られてうれしい」と話した。 諏訪地方では原小と、茅野市金沢小学校、富士見町の全4小中学校、原村の原中学校の計7校が19日に授業を再開し、小中学校は全て授業が行われている。 南佐久郡佐久穂町の佐久西小学校は、車の交通量の多い時間帯を避け、登校時刻を通常の午前8時15分から同9時半に繰り下げた。地面が凍っているような場所には教職員や保護者が立ち、登校する児童を見守った。 長靴を履いた児童は足元に気を付けながら、ゆっくりとした足取りで登校。3年生の冨岡桃花さん(9)は「学校が始まるのを楽しみにしていた。凍っている場所も多いので、いつもより慎重に歩いてきました」。見守った保護者(33)は「まだ(雪で)道が狭く、危ない所も多いので、当面は登下校に付き添おうと思う」と話した。 県東信教育事務所などによると、東信地方ではこの日までに小中学校65校が授業を再開し、45校が休校している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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