1972(昭和47)年に起きた「あさま山荘事件」を風化させないようにしようと、北佐久郡軽井沢町防犯組合連合会は、28日に同町南軽井沢の顕彰碑「治安の礎」前で開く殉職警察官2人の慰霊式典に、初めて町民ら一般の参列を呼び掛けている。式典は毎年開いているが、これまでは警察など関係者のみが参列していた。 治安の礎は14、15日の豪雪で高さ約1・2メートルの碑が見えなくなるまで埋まった。25日は式典を前に、防犯組合連合会の事務局職員と軽井沢署員の計10人余が、碑や周辺を約1時間半かけて雪かきした。 事件は、連合赤軍の5人が人質を取って立てこもり、10日目に警察が強行突入して人質を救出。5人を逮捕したが、銃撃戦で警視庁の内田尚孝警視長=当時(47)=と高見繁光警視正=当時(42)=が死亡した。人質の身代わりになろうと近づいた民間人も死亡した。碑は事件の翌年に建てられ、毎年、慰霊式典を開いてきた。 式典は午前11時~11時半。問い合わせは同署(電話0267・42・0110)内の防犯組合連合会事務局へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧