Quantcast
Channel: 信濃毎日新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

第三中学校校舎が建築基準法違反 上田市教委、指摘を放置

$
0
0

 上田市中央北の市第三中学校の校舎2棟にある計6カ所の階段の幅が、1967(昭和42)年の建設当時から建築基準法に違反して狭く、その後の定期点検で指摘されたのに市教育委員会が放置していたことが27日、分かった。市教委は、2015年度末に同校の3棟の耐震化工事を含む大規模改修を予定しており、母袋創一市長は同日の取材に「一部校舎の改築も視野に計画を再検討したい」と述べた。  建築基準法施行令は、学校校舎などの階段幅を1・4メートル以上確保することを義務付けている。第三中の階段6カ所は一部の幅が1・4メートル未満で、1・3メートルほどの箇所もあった。手すりも施行令で定める高さ1・1メートル以上を満たさず、1メートル未満の箇所があった。  市教委が昨年12月以降に7回開いた同校改修についての地元説明会で、参加者から「階段が狭い」と指摘され、調査して違反が分かったという。階段の幅は1・355メートルで設計されており、県上小地方事務所が建設当時行った建築確認でも違反は指摘されなかったという。  2008年度と11年度に建築基準法に基づく点検を実施した際、委託を受けた市内の1級建築士事務所が同法違反を指摘したが、市教委は放置していた。武井繁樹教育次長は「なぜ基準に適さない設計だったのかは確認できていない。定期点検での指摘については、当時既に耐震性がないと判断された建物だったため、いずれ改築か改修されると当時の担当者が考えた可能性がある」と話している。(長野県、信濃毎日新聞社)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7401

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>